強アルカリイオン電解水(以下アルカリイオン水)とは?
アルカリイオン電解水生成器から得られる、pH値がアルカリ性の水です。
アルカリイオン水の特長
1. 優れた洗浄力を発揮
水の電気分解によって水を改質し、浸透力が強まり汚れを界面から剥離、分散する事で化学合成の洗剤と同等以上の洗浄効果を発揮します。
2. 環境を汚さない洗浄水
洗剤の様に界面活性剤、化学合成物質は一切使用していませんので、廃水処理・リサイクルが容易で環境に負担を掛けません。
3. 洗浄物の酸化と錆を防止
アルカリイオン水は還元単位(ORP)が低く錆(酸化)を防止する事が出来ます。
4. 洗浄の時泡が出ない
界面活性剤を含んでいませんので泡が出ません。すすぎが簡単で手拭きのとき2度拭きが不要です。
5. 消臭・除菌効果
PH12以上の高いアルカリに生成した電解水には消臭、除菌の効果があります。
公的機関でのテストの結果、下記微生物での効果が立証されています。
- 大腸菌
- 腸炎ビブリオ
- サルモネラ菌
- 0-157
- 緑膿菌
※蔵王産業株式会社調べ
なぜ汚れが落ちるのか?
アルカリイオン水が強力パワーで汚れを分解洗浄するメカニズムは、以下の4つの効果によるものです。
これら4つの効果が相互に発揮されることで、合成洗剤と同等またはそれ以上の洗浄力を実現します。
その1 浸透・膨潤効果
細かな水分子でできたアルカリイオン水は高い浸透性を持ち、汚れと物体の界面に素早く浸透し、膨潤させ汚れを浮き上がらせます。
その2 剥離効果
アルカリイオン水のマイナスイオンが汚れを取り囲んで、物体のプラスイオンを吸収します。
そして物体が同じマイナスイオンになると、汚れと物体が反発して剥離・分散します。
その3 乳化・分離効果
アルカリイオン水は汚れを分断し、細かく分散させて汚れを物体から剥離しやすくします。
その4 石鹸効果
アルカリイオン水には、油脂分を分解して石鹸化する作用があり、洗剤のような界面活性効果を持って汚れを落とします。
よくある質問
Q. 強アルカリって危険じゃないの?
強アルカリ水溶液と強アルカリイオン水は別のものです。
Q. なぜ危険じゃないの?
一般に販売されている「石鹸」や「洗浄剤」には、合成界面活性剤を含むいろいろな化学添加物が入っており、高い毒性・浸透性・残留性において危険とされています。手あれや、かぶれ、湿疹などができ、また体内に吸収されると、肝機能障害、発癌補助、血液成分の減少などの症状を引き起こすといわれています。
無色・無臭・無刺激のアルカリイオン水の成分は極微量の無機電解質と水のみ。
このため、化学合成物質やBOD/CODなどの環境汚染物質の含有量がゼロで地下汚染、水質汚染の原因にもなりません。
さらに、PRTR法、VOC規制、消防法などの規制対象外。引火・爆発の心配もなく、安全な洗浄環境を実現できます。
Q. アルカリイオン電解水で清掃を行うメリットは?
洗剤に含まれる界面活性剤は汚れを界面(清掃対象物)から解離させる力と同時にすすぎ作業が不十分な場合再び汚れを吸着する性質を併せ持っています。
すすぎ不足=またすぐに汚れてしまうということになり、これを「2次汚染」といいます。
クリーニング作業時に界面活性剤を含まないアルカリイオン電解水を使用するとすすぎの必要がありませんので洗浄作業後すすぎ作業不足による残留洗剤成分が残らず清掃後の「べたべた」感がなく「サラッ」と仕上がり「2次汚染」の心配がありません。
Q. アルカリイオン電解水は残留しないの?
時間の経過とともにpH値は中性に近づきます。
500ccのビーカー(開口部直径90mm)にZKアルカリイオン水を入れテストした結果
経過時間 | 開始時 | 3時間 | 6時間 | 9時間 | 25時間 | 46時間 |
100cc | 12.5 | 12.35 | 12.17 | 11.99 | 10.68 | 9.99 |
200cc | 12.5 | 12.42 | 12.34 | 12.24 | 11.73 | 10.37 |
300cc | 12.5 | 12.44 | 13.38 | 12.32 | 12.05 | 10.93 |
※蔵王産業株式会社調べ